成長も退化も極論と共にあり

物事を感情でしか語れない日本人に突破口を

息子が通う英語圏の小学校では7歳から、こうやってスピーチの練習をする

アングロサクソン系白人は、とにかく議論がうまい。

特に反対の意見を持つ相手との議論の仕方が巧や。自分の意見の伝え方がうまいねん。

 

海外では理系の技術者でも、伝え方がうまい。

paiza.hatenablog.com

 

最近の日本人は論破することが、議論の目的だと思っている人が多いと感じるが、周りの白人たちは考える材料を提供するから考えてよ。

みたいなスタンスに感じる。

 

だから、異なる意見をぶつけ合っても、終わった時にはすっきり感をお互いに感じることができる。

 

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Headshift business card discussion / Lars Plougmann

 

次に会った時は前回、提供し会った材料をもとに続きを始めたりできる。

 

お互いがこのようなスタンスで議論に望めば、長期でお互いのブラッシュアップにつながるのは当然や。

 

彼らとの議論は、どうして楽しいのか。

昔から疑問に思っていたが、英語圏で子育てをすることで見えてきたんや。

 

答えは、簡単でシンプルやった。

彼らは、子供の頃から、他人に自分の意見をぶつけることに慣れさせられている。

 

息子が学校からもらってきたプリントや。

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3分間スピーチの練習が7歳から始まる。

 

チェックリストに従って、スピーチ内容を組み立ててこいという宿題やねん。

スピーチの日は、あらかじめ決まってて、一人3分ずつの時間が与えられる。

 

クラス内で優秀だった児童は、学年全体や全校生徒の前でプレゼンする権利を得られる。さらに優秀な場合は、他校も交えたものに参加できるらしい。

 

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念の為にチェックリストの内容を意訳しときます。

ステップ1)興味を持ってるトピックを選んで、スピーチの目的を決めんかい。(説得するのか、楽しませるのか、知らせるのか、ハッキリさせとけ)

 

ステップ2)アイデアをたくさん出してマインドマップを書いとかんかい。スピーチの目的と照らし合わせて、関係が深い順に4〜5のアイデアに絞って、1つのアイデアにつき1枚の紙を使え。

 

ステップ3)それぞれのアイデアについて調べよ。図書館に行け。新聞読め。いろんな人に聞け。自分自身の経験も使え。

 

ステップ4)それぞれのアイデアを論理的に並べとけ。意味を明確にせい。

 

ステップ5)実際のスピーチを書き始めよ。

 最初の部分は、聴衆に興味を持ってもらうことが重要や。一番最初の言葉で人々の興味を引きつけよ。何についての話かはっきり言っとけ。質問を入れたり、物語を入れたり、珍しい話を入れるのもありや。

 

 スピーチ中盤では、聴衆の興味を保っとかなアカン。一番重要なアイデアやポイントから話せ。例え話や、ストーリー、話のポイントを補う比較をして、次のアイデアへと導け。

 

 終盤では、話のポイントをまとめよ。聴衆は君が話したことについて、疑う余地がないはずや。あとはいい感じで終わらせとけ。

  

適当に訳したけどこんな感じやと思う。

 

恐るべし、白人社会。

でも、みんながこんな事についていけるわけやないのが、白人社会の現実や。

つまり、格差の話やな。これは、またの機会にしますわ。

 

おすすめ度が高いスピーチ本
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